これは、僕の中学校の時の担任の先生の話です。
僕の通っていた中学校は、めちゃくちゃ荒れてました。
バイクで校内を走ったり、校内どころか校舎内まで走ってましたね;^_^A
窓ガラスは毎日バリバリに割れていて、ナイフで先生を切りつける生徒も。
タバコ、喧嘩は日常茶飯事。。。もはやマンガの世界のようですね。。。
ふつーの生徒達は、いつもビクビクしながら過ごしていたり、
その子達に合わせて悪くなってしまう子もいたり、
とにかく異常でした。
誰の何を信じたらいいのかも良くわかりませんでした。
どの先生も手に終えず、彼らを半ば放置。
時々注意してるけれども、彼らと本気で向き合う人はいなく、
そんな先生たちに生徒も嫌気がさしていました。
まあナイフで切りつけられたら、誰も近寄れないですよね。そりゃ。
ふつーです。
しかし僕の担任だった先生は一人だけ違いました。ふつーじゃなかった。
まず、担任になったその日に言った言葉は、
「俺はお前たちを信じるから、お前たちは俺を信じてほしい」
「俺はお前たちを守ってやる」
でした。
ヤンキー集るこの状況で、当然、みんなはこう思いました。
「意味わかんないよ。」
「どうせ口だけでかっこいいこと言いたいだけだろう。」
しかし、その先生は、ヤンキーたちに真正面からぶつかっていきました。
何時間もその子たちと話し合い、一人一人彼らの話を聞いてあげ、
時には殴りかかられたり、時には公衆の前で馬鹿にされたり。
ツバをかけられたりなんてしょっちゅうでしたね。
それでも先生は変わることなく、その子たちと
本当に真正面からぶつかっていきました。
何でここまでできるんだろう……と思いました。
ヤンキー達だけでなく、すべての生徒に対して真正面から
ぶつかる先生の姿勢に、先生不信で心が閉ざされていたみんなの心も、
徐々に溶けて行きました。
とにかくこの先生のすごいところは、信じるということ。
生徒が話すその言葉一つ一つを、生徒とかわした小ちゃな約束までも、
とにかく信じてくれた。
14,5歳の子供、しかも不良たちの言うようなことまで、
すべてを信じてくれた。
誰が聞いても適当に嘘言ってるだけだろうと思えることも、
まっすぐに、ただひたすらまっすぐに信じてくれた。
まっすぐに信じてしまうから、生徒たちも嘘をつけなくなるし、
言った言葉に責任を感じるようになる。
だんだんとみんなの心は変わっていきました。
しかし、ヤンキーたちは一筋縄ではいかないんですね;^_^A
次回に続く…。